ものがたりはシンプルな

刀剣乱舞だとかじゃにーずだとかふらり旅だとか。好きなもの好きだ可愛いと言ってるだけのきろく。

刀ミュ 静かの海のパライソのはなし

さってさってパライソ行ってきましたよ、ということで、鉄は熱いうちに打てってことで書き散らしていこうと思います。


卑怯にも予め言い訳をしておきますが、普段考察なんぞ一切しない、歴史の知識もほとんどないわたしの戯言ですので的外れもいいとこかもしれませんが、それでもわたしの感想はわたしの中にしかないってことで、エントリしておこうという次第。

昨年、わたしもご多分に漏れずコロナのせいでチケットがただの紙になりました。そもそもパライソは刀ミュにハマって以来一番チケットが取れなくて、最後の最後、プレリクでようやく一枚確保できた公演だったので*1そりゃもう悔しかった。仕方ないとはいえ。
とまあそんなわけでなんとなく、パライソに対して物凄く、待ちわびた、という心持で居たのです。
あと、単純に去年よりも今年のほうが牧島くんの大倶利伽羅がすき。

そんな中で、わたしが現地で観劇したのは、9/28昼公演と10/1公演です。
この後、ばりっばりにネタバレしていきますので、自分が見るまでいちみりもネタバレ見たくない!!!!という方はストップです。




今回、一番気になったのは鶴丸が、最初からずっとずっと何かに憤ってるんじゃないか、何かを悲しんでいるんじゃないかってことで、それは山田右衛門作筆頭に人間だったり、三日月だったり、そして自分だったり。
知恵伊豆こと松平信綱が、もう二度と戦なんてものが起きないように後悔させなきゃいけないそのための撫で斬りなのだ、というのと同じように、鶴丸がある意味無慈悲に、最初から最後まで例外なく【歴史を守る】為にわざと分かりやすく行動するのは、刀ミュの世界の優しさに甘やかされてきたわたしには、とても痛々しくて辛く映った。
これはあくまでわたしの勝手な妄想で、そんな意図は微塵もなかったかもしれないけれど、人間にも、仲間である刀剣男士にも、わざわざ憎まれるような役回りをする鶴丸はまるで人間のようで、神様というにはあまりにも悲しいなと。
37,000人、そりゃあ全員救いたいに決まってる。犠牲なんて出したくないに決まってる。それでも事実はそうである以上、歴史を守るには37,000人が死ななくちゃならない。山田右衛門作は生き残らなきゃいけない。天草四郎と思われる首はなきゃいけない。そうなんだよ、そうなんだけど。
鶴さんの、自分自身を憎めるくらいじゃなきゃやってらんねえだろこんな戦、の「こんな戦」が何を指すのか。辛い。
はあ、落ち着けよわたし。
今回の鶴さんの一番好きなシーンは、知恵伊豆との対峙シーンかな。
鶴さんと知恵伊豆は見てるものが同じなんだ、きっと。ひとりだけじゃないんだよ、鶴さんよお。
「他にできることがあるならそうする(でもそんなものない)」なんだよなあ。


鶴さんが、山田右衛門作ことエモさん*2のこと、やっぱり好きじゃないって言ってましたけど、私も好きじゃないです笑
だって、冒頭の天草四郎が時間遡行軍に殺されたあとのシーン、エモさんは四郎のことなんてなにも思ってないじゃないですか。
天草四郎という個人ではなくて、一揆*3の旗印たる「光」にしようとしていた若者が使えなくなったから絶望してるだけなんでしょ。
わたしだってあんな人間嫌いだ。その後、日向くんを太閤殿下のご令孫と御輿に上げるところでも分かる。
エモさんは「天草四郎」ならだれでもいいんだ、って思ってしまった。
あんな中、ひとりだけ生き残るのは本当に不憫だとは思うけど、それくらい背負って欲しい。背負う覚悟があってほしい、と思ってしまった。
史実はしらん。

今回の(鶴丸が考えた)編成、松井くんに豊前がついていて本当に良かったですね。
鶴さんに幕府方で戦うように言われたときの、豊前がほんとうにかっこよかった。きっと、鶴さんは豊前に憎まれると思ってたんじゃないかな。あえて松井に島原の乱と向き合わせようとしたこと。「鬼」だと思われても、それでも豊前なら松井をなんとかしてくれる、松井に寄り添ってくれるって。
だから、きっとまさかお礼を言われるなんて思ってなかったんだろうなって思うと、ほんと、マジで豊前て凄いやつだなあ。あれできっと鶴さんも少しだけ救われたと思うから。松井だけじゃなくて、鶴さんも、豊前で良かったねって思いました。
「両手空いてっからよ!」は惚れちゃうやつ~!!!!!!さすがリア恋製造機豊前江。
松井くんも、昔の主も含めて、かっこよかったですね。
鶴さんを殴ってくれたのも、凄く良かった。本丸に帰ってから、鶴さんに気まずくて話しかけられないのも可愛かったです。


今回、日向くんの役割は「豊臣のご落胤」の部分だと思うんだけども、浦島くんはあの明るさ「光」たるところ、なんだろうか。だから鶴さんはずっと浦島くんのこと気にかけてるんだろうな。浦島くんは極力傷つけたくない。だから、釣りに行かせたんだもんね。
確かに、浦島くん、天使だったもんな。
浦島くん、島原の乱を知らないから無邪気に農民を集めていて、この笑顔が曇ってしまうんだと思ったらもう辛くて辛くて、浦島くんが明るければ明るいほど悲しかったんだけど、それも飲み込んで、浦島くんは凄く強い刀でしたね。
浦島くんだいすき。

からちゃんは、ずっと何も言わずに鶴さんに寄り添っていたのが本当にかっこよかったですね。きっと、鶴さんが考えてること、すべては納得できなかったんだと思うんだけど、それでも鶴さんの意図を汲んでずっと側に居てくれた。心配して助言して、でも最終的には鶴さんを信じて意に沿って行動してくれるからちゃん。部隊にいて良かったね。
からちゃんのソロの曲、低音がしっかりしていてすごくすごく好きです。
おうたまた上手くなってません?鶴さんとからちゃんの二人で歌う曲もめちゃくちゃ良かった。

幼い兄弟、今回「選べない」曲、聞いてるの辛かったなあ。でも綺麗だった。
お兄ちゃん、天草四郎、お歌じょうずでしたね。
最後の日向くんの「最後まで弟を守ったんだ、偉かったね」で泣きすぎて過呼吸起こすかと思った。
戦なんてどんな理由があろうと関係ない、戦を選択した時点でダメなんだって、そうなんだよな、そうなんだよ。
農民側だって、白ばかりじゃない。戦になったら、どっちが正しいとかそういうことじゃないんだ、きっと。
ラストシーンの、幕府側も農民側もみんなしておにぎり食べてるの、あれがきっとパライソなんだよね。ああいう結末だったら、どんなにか良かっただろうね。

そしてこれは、杞憂だと思いますが、鶴さんがああなったきっかけがあるんだろうか。三日月と鶴さんの話とかあるんだろうか。そんなものやられた日には寝込む気しかしない。怖い。
でも最後のあの叫びは、三日月へ向けてはいるけれど、自分へのものでもあるのかもしれないと思ったり思わなかったりまた思ったり*4

ということで、感想ともなんともつかぬ、ただ吐き出しただけですが、わたしは前評判ほど地獄だとは思わなかったかな。
確かにストーリーは重いし、刀剣男士たちは辛いし、だけどやっぱり最後は刀ミュ本丸は優しい。




2部は、もう、これ、みんな思ったと思うんですけど、「戦うモノの鎮魂歌」を歴史上の人物キャストに歌わせる~??!!!!?!?!?!?!??!しかもバラードアレンジ!!!!!!!!!!!
ずるい!!!こんなのずるい!!!泣くじゃん、泣いちゃうじゃん!!!!!!
ペンライト、基本的にからちゃん点けてるので赤振ってたけど、青のほうがいい??なんか、この曲でこの人たちが歌って、赤振るのちょっと辛いんですけどわたしだけ???でも何色振ったらいいのか分かんない><
でも赤だと、血の海みたいでちょっと気になりません?*5
凱旋では青振るかもしれん。海色。ああ、浦島くんの色がいいかな・・・・天使・・・

今回は松井くんと鶴さんがソロで、からちゃん豊前ペア、日向くん浦島くんペアでしたね。
からちゃん豊前ペアとかもうわたしを殺しに来ているとしか。
やっぱりからちゃんおうた上手くなってるよね。もとから低音は良かったけど、上がってもピッチがずれることがあんまりなかった印象。
衣装は、最初のヤツめちゃくちゃかわいいね!ひらみがすごい。ミュの衣装さんまじあいしてる。
日替わりと思われるとこ、からちゃん見られてラッキーでした!あと松井。
第3形態は豊前の腹筋に釘付けですよね。二礼二拍手一礼する腹筋。
松井はガード堅いな、と思ったら右側*6が露出していてとてもよきでした。
ダンスはいちばん浦島くんが好みかな。からちゃんも最初に見た三百年のときよりかなりおじょうずになっているなあって思って、見ていて楽しいです。


っちゅーわけで、最後駆け足でしたが、いったんあーっぷ!!
次に現地できるのは11月なので、大人しく楽しみにしています!!!!

*1:くっそ余談だが席も良かった

*2:豊前くんエモさん呼び

*3:あえて一揆としますが

*4:突然のおまるさん

*5:只でさえ今回赤系大渋滞

*6:たぶん